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日本の有機野菜の問題点
安易な循環型有機農業は危険 畑を廃棄物処理場にしている。
安全の確認の取れない有機肥料の投入には問題あり、土壌改良材として大量な家畜の糞尿の投入に問題あり
現在、国内で飼育されているほとんどの家畜の飼料は海外から輸入されています。
その飼料のほとんどは遺伝子組み換えの飼料です。
また、家畜の餌には病気予防として抗生物質を混ぜ、食べさせます。また、牛や豚などは、太らせたり、肉を柔らかくするために、ホルモン剤も投与します。蜜蜂の餌にさえも抗生物質を混ぜている農家さんがほとんどなのです。
遺伝子組み換え飼料で飼育された家畜の糞尿を畑に投入
( 牛糞・豚糞・鶏糞 etc )
抗生物質・ホルモン剤入り飼料で飼育された家畜の糞尿を畑に投入
( 牛糞・豚糞・鶏糞 etc )
輸入された遺伝子組み換え肥料を使用
( 菜種油粕・大豆油粕・オカラ粕 etc )
国内産でも農薬に汚染された植物性肥料や堆肥の投入
(米ぬか、米わら、麦わら、菜種油粕・大豆油粕 etc )
汚泥肥料・生ゴミ肥料を使用
国内産肥料表示=無農薬肥料は誤解 無農薬はほとんどありません。
また動物性堆肥の過剰投入による土壌汚染が問題(硝酸態窒素)になっています。
循環型有機農業の実態
この写真を撮影したには、2012年4月26日です。
場所は農業生産出荷量が市町村全国一位を誇るある地域の写真です。
日常的におこなわれていることですが、写真が取れたのでご紹介します。
まず写真を見てください。
この写真は、養豚場のバキュウームカーが、畑に生の家畜糞尿をまいた後の写真です。
実際はホースから撒き散らしていましたが、手もとにカメラが無くカメラを取りにいっている間に散布は終わってしまい、立ち去るところです。
この後、数日で畑に鋤込まれ、数ヵ月後には農産物を育てる圃場になります。これを毎年繰り返します。家畜の糞尿を使用するすべての農家の畑や、畜産場がこのような事をしている訳ではありませんが、こうした行動が昼間から堂々とおこなわれているのが実態です。
戦前、堆肥を畑に入れるというのは、ほとんどが植物性の落ち葉や、野菜残渣、草などを発酵させたもの、まれに肥溜の人糞を発酵させたものをまいていました。
しかし、戦後海外の圧力で食生活が変わり、大量の家畜が飼われるようになり、その家畜の大量の糞尿の捨て場所に困った結果、畑にまかれることになりました。
その結果、硝酸態窒素の問題がおおやけにされたり、土壌汚染が騒がれるようになると、完熟な堆肥にして畑に撒くよう国が指導を始めました。
しかし実際は、ご覧の通り2012年の今でも、畑には大量の家畜の生糞尿がまかれています。
この畑で出来た野菜が市のブランド野菜として、市場に並ぶのに違和間を感じるのは私だけでしょうか?
この写真を撮影したには、2014年3月20日です。
2014年 静岡県の養豚業者が家畜の糞尿を愛知県の河川に長年流し続け逮捕されるというニュースがテレビで流れていました。河川に流すのは逮捕されるのですが、畑に入れても環境汚染ですが逮捕されないのでやりたい放題です。
この写真を撮影したには、2018年10月30日です。
恥ずかしい光景です、ただ以前と比べると減ってきてはいますが、まだまだなくならないのが現状です。私もたまにお肉を頂くので糞尿の責任の一端はあると思いますが、せめて行政指導を守り完熟たい肥にしてから使用するよう切に願います。
「有機野菜=無農薬」という誤解
●日本の有機JAS規格の認定農薬とは?
使用可能な農薬は、
除虫菊乳剤及びピレトリン乳剤、なたね油乳剤、マシン油エアゾル、マシン油乳剤、大豆レシチン・マシン油乳デンプン水和剤、脂肪酸グリセリド乳剤、メタアルデヒド粒剤、硫黄くん煙剤、硫黄粉剤、硫黄・銅水和剤、水和硫黄剤、硫黄・大豆レシチン水和剤、石灰硫黄合剤、シイタケ菌糸体抽出物液剤、炭酸水素ナトリウム水溶剤及び重曹、炭酸水素ナトリウム・銅水和剤、銅水和剤、銅粉剤、硫酸銅、生石灰、天敵等生物農薬、性フェロモン剤、クロレラ抽出物液剤、混合生薬抽出物液剤、ワックス水和剤、展着剤、二酸化炭素剤、ケイソウ土粉剤、食酢の30種類である。
有機JAS法には使用が認められている農薬が上記の通りあります。
そして有機認定農薬には使用制限というものがないため、有機認定農家のなかでは、 これらの農薬を頻繁かつ高濃度で使用しているケースが往々にしてあるそうです。
人体や魚類への毒性が低いものでも、使い方によって、過剰蓄積と高濃度化により、 一般農薬以上の危険も十分考えられます。
「有機野菜=有機肥料」という誤解
●有機JAS規格の認定肥料とは?
有機JASの規定に従えば、自然に産するものなら無機物でも有機肥料の範疇に含められている。
・植物油かす類(菜種・大豆・綿実・米ぬか等の油かす)
・植物かす粉末類(えんじゅかす・乾燥おから など)
・魚粉類(魚粕)
・動物かす粉末類(フェザーミール・蹄角・皮粉・毛粉 など)
・骨粉質類(蒸製骨粉・魚骨粉)
・蒸製魚鱗
・甲殻類質肥料粉末(カニ殻)
・乾燥菌体肥料(菌体肥料・乾燥酵母)
・蚕蛹かす粉末類(蛹かす・蛹油かす)
・加工家きん糞(発酵鶏糞 など)
・し尿汚泥肥料(発酵乾糞肥料)
・パーム椰子灰
・腐植酸系肥料(腐植酸アンモニア・腐植酸リン肥 など)
・とうもろこし浸出液肥料(CSL)
・グアノ(窒素質グアノ・リン酸グアノ・バットグアノ)
・海藻粉末
・その他の有機肥料(混合有機質肥料・副産動物質肥料・副産植物質肥料・副産複合肥料・魚廃物加工肥料・汚泥肥料)
有機肥料の他に様々な無機肥料が認められる。
草木灰、炭酸カルシウム(苦土炭酸カルシウムを含む)、塩化加里、硫酸加里、硫酸加里苦土、天然りん鉱石、硫酸苦土、水酸化苦土、石こう、硫黄、生石灰(苦土生石灰を含む)、消石灰、微量要素(マンガン、ほう素、鉄、銅、亜鉛、モリブデン及び塩素)、岩石を粉砕したもの、塩基性スラグ、鉱さいけい酸質肥料、よう成りん肥、塩化ナトリウム、リン酸アルミニウムカルシウム、塩化カルシウム
などがあり、有機肥料しか有機農業に用いられていないということは誤解なのです。
日本の有機JAS法はヨーロッパやアメリカのオーガニックに比べると非常に基準があいまいです。 特に畑に投入する動物性堆肥に関して問題が多いようです。海外では動物性堆肥にも制限や規制があります。動物性堆肥の問題を無視しては危険で何らかの規制や制限をするべきで、このままでは決して安心して食べれるものではありません。日本の食肉にオーガニックが少ないことに問題があります。余談になりますが添加物においても海外では禁止なものでも日本では多く認められています。
有機農家さんの中には本当に無農薬・有機肥料で栽培されている方も多くお見えになります。
問題は手にとった野菜や果物やお米が自分の思っているものなのか(無農薬か有農薬か)、有機JASの表示だけでは解らないということです。
決してすべての有機農業・有機農家さんを否定するものではありません。