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有機農業を経て、自然栽培にたどりついた
静岡県島田市 自然栽培茶の善光園
害虫も益虫もありません。それぞれが自然の中で重要な役割を持っています。
お茶の産地では、大量の肥料投入による地下水汚染が問題になっています。
窒素肥料を投入するとアミノ酸が増え、濃厚で深い味わいのある、世間で言う「おいしい」お茶ができると科学的に証明されているそうです。
世間で言われる「味」をよくするため、慣行農法では、窒素肥料を大量投入し続ける結果、静岡県などのお茶の産地では、硝酸態窒素などによる地下水汚染が問題になっています。しかし、窒素肥料を大量投入しないと、味が悪くなり、お茶が売れなくなってしまうため、環境と経済のジレンマに陥っています。
そんな中に、有機栽培を経て、肥料を一切使わない無農薬・無施肥栽培にたどりついた生産者に自然栽培茶の善光園
(静岡県島田市) 増田善光さんがいます。
自然栽培にたどりついたのは2004年でした。栽培放棄されて背丈3mにも伸びた荒れた茶畑を見て、人が何年も、肥料・農薬を入れないお茶の木が、これほど大きく育つ様子を目の当たりにし、お茶でも無肥料無農薬が可能だと、強い確信を持ったそうです。
2004年に増田さんが自然栽培に取り組み始めた、当時の茶畑の様子です。
<1月>
7年間放棄された茶園。
草だらけでお茶の木は3mほど伸びていました。
<3月>
小さく切った茶の木。お茶の木を若返えらせます。
3メートル以上の茶の木を切る作業は、かなりの重労働です。
<8月>
お茶の芽が出て茶園らしくなりました。
草も一緒に大きくなりました。草取りをしなければなりません。
<翌年4月>
1月に新茶に備えお茶の木をそろえ、3月にお茶の芽が出てきました。もう収穫間近です。
増田さんは自然栽培にたどりついた今をこう語っています。
「農薬が怖くて始めた無農薬・無化学肥料栽培(1996年)、そして今の自然栽培(2004年)ですが、茶畑の自然の流れを見ていると、人間の身勝手さ、自然の力の偉大さを感じます。
害虫も益虫もありません。それぞれが自然の中で重要な役割を持っています。
無農薬・無施肥栽培はいかに自然に近づけるか、作物本来の力を引き出せるか、だと思います」そして、安全性はもちろん、味にも妥協しない、最高級のお茶作りを目指しています。
「製品として窒素の量が少ないことで、味(コク)がおちることがあるかもしれませんが、無肥料栽培でも収穫のタイミング次第では施肥栽培のようなコクのある美味しいお茶にすることもできると思います。そのためには茶葉を大きくしすぎずに時期を見計らって収穫しなければなりません。けれども、茶摘みが早すぎては小さすぎて収量が上がりません。その見極めが一番大切になってくると思います。収穫するのは、(香りの良い)一番茶だけの場合がほとんどです」
栽培から荒茶製造、再生仕上げまで全工程を行っています。無農薬のお茶だけを加工する専用工場ですので、他のお茶と混じることはありません。
◎やぶきた品種ではありますが、すっきりとした渋みがあり飲みごたえのあるお茶です。他のどのお茶とも微妙に違い個性のあるおいしいお茶です。
◎お茶の実から育てたもので直根が丈夫な木になります。
実の遺伝子の違いで色々な生葉になり、さし木の茶に比べ、より自然な形のお茶になるのが実生の特徴です。まろやかでやさしい感じのさわやかなお茶になりました。くせが無く何杯でも飲みたくなります。
※そらのおすすめのお茶です。
◎無施肥の一番茶のみをほうじに加工した贅沢なお茶です。
とても芳ばしい香りでさっぱりとした味わいです。
自然栽培 ほうじ茶 100g 1,080円 →注文
◎無農薬、無肥料の秋番茶が取れました!緑の番茶です。
自然栽培 緑の番茶 100g 540円 →注文
安全でおいしいお茶を選びたい。
お茶は日本の食卓には欠かせないものです。毎日飲むだけに安全なものが欲しい、以前よりそらの野菜では、安全で美味しい自然栽培のお茶を探していました。お茶の慣行栽培では、農薬を散布した後、収穫した茶葉を洗うことなく加工します。あくまでも自然栽培にこだわり、やっと見つけた善光園さん。お互いに協力し合い、「自然とともに」を合言葉に、豊かな自然環境を守りたいと思います。
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